流通業界のスピードは、まさに、私たちの生活に密着するところでもあるので、時代の流れを一番早く受け止めて、猛スピードで変化をしていきます。それに対して、教育の世界は、少しスピードが遅いのかもしれません。
現実的に、今の日本の義務教育、公教育を変えなくてはいけないことは、誰もがわかっているものの、「何をどう変えるのがいいのか」については、なかなか答えを出すことができませんね。
子どもたちが、勉強を楽しく感じ、新しい学びに対して、好奇心を発揮できる環境を考えた場合、子どもたち一人一人の持つ違う個性や能力が、同じ教室の中でも活かされる学びができれば・・・と理屈では、少しだけ答えが見えてきたような気がします。
昨年、「イエナプラン」というオランダで広がっている教育プランについての、勉強会に参加しました。小学校から高校までの先生や大学の講師、塾の先生など多くの教育者と交流を図ることができました。
「イエナプラン」とは、日本で言う年長5歳児から、中学2年生までの9学年を、3学年ごとの異年齢のクラスで構成します。そして、グループ単位の学びが行われます。先生は、グループリーダーという位置づけで、日本の学校のように、一方通行的な教えを行うのではなく、異年齢の学び合いや、子どもたちの個性を引き出す役割です。
オランダでは、この「イエナプラン」だけでなく、100の学校があれば、100の違った学びがあると言われるほど、学ぶ側が、自分に合った学校を選ぶ仕組みができているようです。
今回、出会った先生たちは、日本の学校という枠組みの中で、子どもたちの個々の力を引き出し、時には、机もイスも後ろに下げて、車座になって、子どもたちの意見を引き出すような授業を行っています。そんな学びの中では、子どもたちは「勉強なんて嫌いだ!」ということは、ないのでしょう。
私自身、大きな刺激となった経験でした。
保育園ホワイトきゃんばすは、子どもたちが、やがて大人になった時に、「自分で考えて自分で答えが出せる人」になれるように、子どもたちの社会に出てからの姿を見つめています。しかし、現実には、小学校、中学校、高校までの12年間、専門学校や大学まで考えると、それ以上の時間を子どもたちは「学校」で過ごすことになります。
日本の学校が、子どもたちの様々な個性を受け入れられるような、学びの自由を実感できるような形に変わっていくように、今は願うばかりです。
2017年の、私自身の勉強は、とても大きな内容ですが、日本の公教育はどうあるべきか・・・ということを考えていきたいと思っています。
民間企業で20年以上働いていましたので、社会人になってから大切なことは、いくらでも言えます。(笑)しかし、教育の世界では、まだ私は新人です。社会人経験者の見識を活かして、日本の学校を学ぶことにします。
結局、正月3日間かけて、子どもが「勉強が嫌いになる時」を語ったにもかかわらず、答えは出ません。(笑)この1年は、自分なりの答えを出せるように取り組んでいきます。
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