今日は、かつて共に働いた大切な仲間の墓参りに行きました。地下鉄銀座線外苑前駅の目の前にあるお寺に、彼は眠っています。約30メートルの竹林のトンネルを抜けていくのですが、年末ということもあり、街を歩く人たちも慌ただしいです。しかし、ここだけは、都会のど真ん中にありながら、安らかな空間です。
ちょうど1年前に、まだ59歳という若さで彼は、癌で亡くなりました。彼と同じチームで新たな仕事に取り組んだ5年間は、語りつくせないくらいの様々な出来事がありました。私にとっては、失敗も達成感もすべてが、大切な経験です。そして、彼から多くの事を学びました。
彼がそこにいるだけで、周りが和やかになるのです。これは、彼の人柄と言ってしまえばそうなのですが、相手への気遣い、言葉遣い、すべてがすばらしいおもてなしの心でした。まだ、私は、彼のレベルまでのコミュニケーション能力を発揮できていません。永遠の目標です。
年末ということもあり、まわりにあまり人がいなかったので、墓前で30分くらい、ためらわずにずっと彼と話をしていました。といっても、私には、その手の能力はありませんので、ひとり言です。彼が亡くなってからの1年間の事、そして、昔話いろいろ・・・
あのヒット曲、千の風・・・の歌詞なら、彼は、お墓にはいなくて、風になってあちこちの仲間のところへ飛び回っているかもしれません。それでも、この時間は、いつもよりもゆっくりとしていて、心も穏やかな気持ちにさせてくれました。
彼が、もうこの世にいないということは、とても悲しいことですが、いつまでも、私の心の中に生き続ける存在です。たまに、夢にも出てきますしね・・・(笑)
墓前から立ち去る際に、自分は、彼のような多くの人たちに支えられて、一人では全然ダメ・・・という思いと、自分が誰かの支えになれるような人にならなくちゃ・・・という決意を抱いて、大切な仲間へ、一周忌にあたり、あらためてご冥福を祈るのです。
コメントをお書きください