今日の朝刊では、多くの新聞が取り上げていた内容です。15歳の国際学力調査で、日本人の15歳は、科学が5位から2位、数学も7位から5位と高いレベルを維持しているものの、「読解力」が、4位から8位に後退したという内容です。
この国際学力調査はPISAと呼ばれ、OECD=経済協力開発機構が世界の15歳の子どもを対象に科学と数学、それに読解力を測定するため、3年に一度実施しています。昨年の調査には日本の高校1年生、およそ6600人を含む、世界72の国と地域の子どもたちが参加し、6日、その結果が公表されました。
参加した他の国や地域では、シンガポールがすべての分野で1位となったほか、読解力では香港やカナダ、フィンランドが上位を占めたそうです。
今回の調査で、日本が課題とする「読解力」は、文章や図表から情報を取り出しそれを文章などにまとめるという能力です。
過去に出題された「読解力」の問題は、こんな感じです。
「フランスのスポーツ研究所が選手のけがを予防するのに最適な方法は、よいシューズをはくことだと結論づけたことが記され、さらに、選手たちの競技や年齢によるけがの分析やよいシューズの条件などが詳細に記されています。設問では問題文にあるよいシューズの4つの基準とは何か?を聞いています」
正答例としては、「①外部からの保護 ②足首の関節をサポートする ③安定性がある ④衝撃を吸収する」の4つを長文の中から読み取ることです。
この問題は長い文章から必要な情報を取り出す力が問われていますが、日本の正答率は73%、無回答の割合は8.5%と、OECDの平均を下回ったそうです。
どうですか・・・日本人が苦手なことかも知れませんね。「読解力」の育成には、根拠をもとに論理的に考えて意見を述べられるような教育が必要だと言われます。
今、日本の学校で盛んにおこなわれている「アクティブラーニング」のような授業で、生徒自身が考えるだけでなく、それを述べたり発表するには、まさに、論理的にまとめる力が必要になってきますね。
先生が黒板に立って、ただ教科書の内容通りに授業を進める、従来のやり方では、一方通行で、生徒が考えて意見するシーンがほとんどありません。
今日のブログで、「こう改善すべきだ!」とはすぐには言えませんが、変えなければならない内容がたくさんあることは間違いないですね。
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