「ビオトープを作ろう」「ミリオネア(お金持ち)になろう!」「お菓子で考える社会学」「ニセ科学にだまされるな」など、さまざまなテーマの課題を探究学習するのは、中学2年から高校2年までの4学年の異学年チームです。
東京都小金井市にある、東京電機大学中学校・高校では、様々な課題に対して、中学生と高校生が異学年の混合グループを組んで、年間80分×10回の活動で、課題を発見、調査し、自ら考え、その成果を発表する活動を行っています。
この学校では、2年前に、新たな総合学習の在り方について若手教員を中心とした部会で検討を始めた際、「どんな大人になってほしいかという視点で総合学習の在り方を考えた時。グループでのコミュニケーションを重視し、さらに中学生と高校生の異学年の縦断型で、経験を積みげていく形にしてはどうか」と意見がまとまったそうです。
さて、生徒たちの意見は・・・
「少人数ならではの難しさはあるが、他のグループの前で発表する機会も多く、質問に対応する力などが身に付いてきた」「一人で取り組むより早く深く調べることができる。中学生の意見も新鮮で、高校生だけではできないものがつくれそう」「学年問わず意見が言える雰囲気ががいい。でも、時々意見が食い違うこともあるので、いかにみんなの意見をうまく取り入れながら完成形に持っていくか、『まとめる力』が重要」「互いの意見を修正し合って徐々に答えに近づいていく感じ。先輩の姿を見て、自分もがんばらなくちゃと思う」
このように、初対面の異年齢集団の中で、自分の役割を認識し、生徒たちは、自ら考え、動けるようになっていくようです。当然、この活動によって、生徒はもちろん、教員をも一層育てる活動につながっています。
教員同士は、もともと異年齢の集団ですから、教員同士の話し合いやコミュニケーションの取り方も、生徒たちの活動から、学ぶことが多いということなのでしょう。
私には、保育園の寺子屋での異年齢の学び合いが、すぐに重なります。明日の寺子屋では、幼児版ディベートでもやって見ようかな・・・テーマは、これからじっくり考えます。
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