清掃車がド派手!?

さいたま市西区の燃えるゴミの日は、火曜日と金曜日ですが、みなさんの街で、普段あまり気にも留めない、ゴミ清掃車に、ハデハデのデザインがペイントされていたらどうですか。

 

清流を悠々と泳ぐ鯉・・・手を取り合う多様な民族の子どもたち・・・日本を象徴する写楽と富士山・・・様々な動物が描かれたデザイン・・・

 

こんな、ゴミ清掃車が街中を走り回っていたら、なんだか気分がグッと明るくなりますね。実は、神奈川県小田原市内を走る清掃車のうち、24台がデザインカーなのだそうです。

 

小田原市のごみ収集を担当する、小田原衛生美化サービスが、小田原城北工業高校に企画を持ちかけたのが、平成5年のこと。以後、毎年デザイン科の生徒たちが「パッカー車(清掃車)のデザインをしたい!」と、ボランティア活動として参加します。授業でも部活でもないのに、毎年多くの生徒が参加し、今では、この活動を目的に入学する生徒も少なくないそうです。

 

学校は、「どれも固定概念に縛られない生徒の自由な発想から生まれたデザイン。これからも生徒の考えを尊重し、活動を継続できるよう支援していきたい」と考えています。彼らのデザインは、清掃車のイメージを変えただけでなく、市民や清掃車に乗って働く作業員の心をつなぎ、街の景色にも彩を添えたのです。

 

私は、活動にかかわる高校生たちが、自分たちのデザインが実社会で採用されることによる、達成感や自信が、やがて本当の社会に出ていった時に、大きな力になっていくのだと思っています。そして、職業として、デザインにかかわり、生かす仕事につくことが、この生徒たちの中から、多く出てくるのでしょう。

 

それにしても、想像してください・・・街中を走るパッカー車が、インパクトある素晴らしいデザインカーだったら?・・・子どもたちが、いや、大人の私たちも、ゴミについての意識が高くなることでしょう。そして、何と言っても、素敵な街になりますね。