タルトタタン

今日の午後のおやつ・・・フライパンをひっくり返して、お皿に載せると「ウオー!」と子どもたちの歓声が起こりました。「早く食べた~い!」と待ちきれない子どもたちです。

 

今日のおやつは、何と「タルトタタン」です。皆さん、知っていますか?

 

生地の上に、リンゴが「これでもか!」と、トッピングしている姿だけで、子どもたちは大興奮です。「タルトなんとか・・・」と、子どもたちにとっては、ピンとこない名前なので、「今日のおやつは、リンゴのケーキだよ」と伝えます。

 

青森のサンつがるを2個も使い、スライスしてフライパンに砂糖とバターで煮詰めます。いわゆるキャラメリゼにします。そして、本来はタルト生地を使用するのですが、子どもたちが食べやすいように、ホットケーキミックスを使用して焼き上げます。焼き上がったら、ひっくり返して、リンゴの部分が上になって完成です。

 

ホワイトきゃんばす風の「タルトタタン」を新しい調理の先生が、いとも簡単に作ってしまいました。お菓子作りも得意です。さっそく、お迎えの時間には、「ママ・・・今日のおやつは、リンゴのおいしいケーキを食べたんだよ・・・」なんて、話をする園児たちです。

 

19世紀後半に、フランスの「タタン」というホテルで、調理を担当していたステファニーさんが、アップルパイを作ろうとしたところ、リンゴとバターと砂糖を長く煮詰めすぎてしまい、焦げるような匂いがしてきました。何とか、その失敗を取り返そうと、上にタルト生地をのせて、フライパンごとオーブンへ入れたそうです。

 

焼き上がった菓子は、ホテルのお客様にも十分満足していただけるおいしさだったそうです。ここに、新たなフランス伝統菓子が誕生し「タルトタタン」は、ホテル「タタン」の看板菓子となります。そして、ついに超高級フレンチレストラン「マキシムドパリ」の固定メニューに加えられ、世界に広まった言います。

 

諸説ありですが、失敗した菓子から誕生した「タルトタタン」を食べながら、子どもたちも、失敗から、多くを学んでもらいたいと思うのであります。

 

ともあれ・・・「おいしかった!」