自分で確かめるということ

自分のチームに、新しいメンバーが入った時に、そのメンバーに対して、チームメイトの性格などを細かく話しますか?

 

皆さんがかかわる組織において、よくあることですね。これは、仕事だけではありません。様々な場面で、新メンバーに既存メンバーの情報をどこまで伝えるか・・・というシーンがよくあります。

 

私も若い頃は、「Aさんは、几帳面な性格で、Bさんは、大ざっぱで・・・」なんて、細かく情報を与えていたことがありました。もちろん、今は「メンバーがどんなタイプの人なのかについては、自分で話をして判断して・・・」としか言いません。

 

インドが発祥の寓話で、「群盲評像」という話があります。

 

目の不自由の方々が象を囲んでこの珍しい動物がどんなものかを調べることにしました。
調べた後、それぞれの人が象について以下のように述べました。
「象は扇子のような動物だ」。耳を触った人が言いました。
「象は柱のような動物だ」。足を触った人が言いました。
「象は蛇のような動物だ」。鼻を触った人が言いました。
「象は壁のような動物だ」。胴体を触った人が言いました。

 

同じ像について調べたのに、4人とも違う答えとなってしまいました。

同じ事実であっても見る人の主観によって、異なるものとして認識され伝えられてしまいます。だから特定の話をそのまま信用せず、現場で直接見聞することや複数の話をクロスチェックすることが重要であるという教えです。

実際に、私は何度も「聞いていたタイプとは違うなぁ~」という経験をしています。人のうわさには、尾ひれがついて、面白おかしく語られることが多いのが常ですね。

 

実は、この傾向は大人になればなるほど大きくなり、保育園の子どもたちを見ていると、自分の研ぎ澄まされた感覚で、相手を見て、ウマが合う人間と、距離をおいた方がいい人間を瞬時に見極めてしまいます。

 

大人が子どもから学ぶことは、多いですね。(笑)