ハンデキャップ

昨日の24時間テレビを見ていた園児は意外にも多かったですね。そこで、ヨシノリ先生の続きという流れで、今日の寺子屋では、子どもたちに、ハンディキャップを経験してもらいました。

 

まずは、目隠しをして階段を上ります。目隠しをすると、当然、視界が真っ黒になります。4人ずつ行なったのですが、スイスイと上る園児は誰もいません。手すりにつかまりながら、かっこ悪いへっぴり腰です。

 

子どもたちに感想を聞いてみると「怖かった」の声が一番多かったですね。今まで誰一人として、目が見えなくなった自分を考えた事も想像したこともありません。子どもたちは、今日初めて、全盲を経験したのです。

 

次に、店内にある点字を見つけに行きました。すべての商品に点字があるわけではないですが、油の天面のキャップにある点字を子どもたちと触ってみました。「何だ!ブツブツがあるぞ~」と子どもたちの反応です。

 

「園長先生は読むことはできないけど、ここに油と書いてあるんだ。これを点字と言うんだ。目が見えない人は、この点字で、何の商品かがわかるんだよ。」

 

次に向かったのは、自動販売機です。商品のボタンや現金投入口に点字がありました。普段何気なく使用している自動販売機ですが、子どもたちにとっては、点字があることが新鮮に映ったようで、なかなか自動販売機から離れません。

 

また、耳を指でふさいで、耳が聞こえない状況や、声を出せない人が、手話を使って理解し合うことを子どもたちに話します。

 

ここから先は、子どもたちが考えます。「困ってる人がいたら助ける」と優等生発言もあれば、「目が見えないなんていやだ」とそのまま感情をストレートに言う園児もあります。3歳から6歳までのそれぞれの園児が何かを感じればいいのです。もちろん、園長は、大人の模範解答へ誘導なんてしません。(笑)