24時間テレビで放映されたドラマですが、「光を失って心が見えた 全盲先生のメッセージ」が原作の実話です。埼玉県の皆野という町に住む中学教師が、失明という不幸に見舞われながらも、教育の道をあきらめず、教壇に復帰します。ハンディキャップを新しい力に変え、生徒たちに人を愛することの大切さを教えてくれました。
この奇跡のようなヨシノリ先生のことは、教壇に立つ教員たちにとっては、知る人ぞ知る存在です。24時間テレビで全国区になったのは、喜ばしい事ですね。
私が、ヨシノリ先生の存在を知ったのは、2009年にNHKでドラマになった「チャレンジド」です。全盲の先生役を佐々木蔵之介さん、その妻役を富田靖子さんが演じました。
「アイコ十六歳」「さびしんぼう」からの富田靖子ファンの私ですので、ヨシノリ先生の知識はゼロでこの番組を見始めたのですが、不覚にも、毎回感動の涙でした。
「チャレンジド(challenged)」は、英語で障害者をさします。神からチャレンジという使命を与えられた人という意味だそうです。
保育園の子どもたちには、障害がある人もない人も一緒に学び合って、違いを理解し、受け入れることができる大人へなってもらいたいと願います。しかし、もっと踏み込んで考えれば、障害を持った先生が教壇に立つことで、子どもたちの学びに、もっと大きな影響力を与えてくれることになるのです。
私たちは、色々な人から影響を受けて生きていきます。そこには障害がある、なしは関係ありません。また、障害がある人を「かわいそう」と思うことも間違ったことです。ヨシノリ先生も、突然目が見えなくなり、最初は生きる希望もなくしてしまいました。しかし、家族をはじめまわりの多くの人たちの影響を受けて、再び教壇に立つことができました。
そして、今度はヨシノリ先生が、多くの人に影響を与えることになりました。私たちもその一人です。ヨシノリ先生の授業を受けてみたいですね。
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