自ら考え成長する

今日は、久々のプールに、子どもたちは大はしゃぎです。しかしながら8月も残り1週間です。プール遊びもカウントダウンですので、子どもたちには、残り少ないプールタイムを水しぶきの中、大いに楽しんでもらいます。

 

さて、ある中学校の硬式テニス部の練習です。「もっと、軸足の動かし方に気を付けよう。どう動かすかは、自分で考えよう」と生徒にアドバイスをする顧問の先生は、練習を始める前には、一人一人が自分の持ち味と課題を発表し、意識することを確認させます。

 

プレー中も技術を教え込むのではなく、どうすれば上手にできるかを考えさせ、自分自身で成長できるようにアドバイスをしています。生徒たちもグループ同士でアドバイスし合うなど、全員で成長しようと考えて動く姿が見えるようになってきたそうです。

 

どうですか・・・なんだか、いいですね。もちろん、中学の部活ですから、技術的な面で未熟な点は、手取り足取り教えることも必要でしょうが、根本は、生徒自身が考える習慣を持たないと、一流の選手にはなれませんね。

 

日本に96年ぶりのメダルをもたらした、テニスの錦織選手を見ていると、決して恵まれた体格ではないのに、世界のトップで戦えるのは、どうすれば勝てるのか、試合中も常に考えているからなのでしょう。

 

リオオリンピックで、今回過去最多のメダル数を獲得した日本選手団ですが、「考えるプレー」という点で、感心した選手は、バトミントン女子ダブルスの松友選手です。私には、とてもクレバーな選手に映りました。

 

もちろん憶測ですが、彼女の頭の中には、過去の対戦での相手チームの攻撃パターンや弱点をベースに、試合中の実際の相手の動きを感じ、様々なシミュレーションを瞬時にプレーにしているような気がしてなりません。

 

5連続得点での奇跡の大逆転「金メダル」に、相棒の髙橋選手は、号泣しているのに、松友選手は笑っているのです。恐るべし後輩ですね。

 

「トップクラスの選手になれば、技術的な点では大差はない。あとは、精神面だ。」なんてことをよく言われますが、もう一つ、考えるプレーをしているかどうかが大きなポイントかもしれませんね。