本日関東地方に上陸した、台風9号は、暴風雨をもたらしました。園児を連れて、屋上の状況を見学しました。屋上は、さえぎるものが何もないので、溜まった水が、強風により波のように走ります。また、風が一定方向ではなく、竜巻のように回転しているので、ファームのサツマイモの葉が宙に舞うように大きく揺れています。
ガラス越しですが、子どもたちの「キャー」という声が、エレベーターホールに響きます。久々に見る、自然の驚異です。子どもたちの目にも、尋常でないことが理解できたようです。
さて、今日の寺子屋では、グループでの学び合いを行いました。夏のデザートの代表である、「かき氷」「ソフトクリーム」「アイスクリーム」の3つにチームを分けて、リーダーが発表します。発表の内容は、「それぞれのデザートについて、チームで話したことをリーダーが発表しなさい」です。この具体性に欠ける課題が、子どもたちの考える力を引き出すのです。
「かき氷チーム」のリーダー5歳女の子は、「かき氷には、イチゴ・ブルーハワイ・メロン・レモン・ミルク・コーラもあります。○○ちゃんは、イチゴが好きで、○○くんは、ブルーハワイが好きです。私は、ミルクが好きです」
「ソフトクリームチーム」のリーダー6歳男の子は、前に家族旅行に行った時のことを話し始めます。「パパとママと旅行に行ったときに、ワサビのソフトクリームを食べました。甘かったので子供でも食べられました。リンゴのソフトクリームもありました。○○くんは、バニラとイチゴとチョコレートが好きと言ってます」
「アイスクリームチーム」のリーダーは、4歳児年中の男の子です。「○○ちゃんは、イチゴのアイスが好きです。○○ちゃんもイチゴです。○○ちゃんもイチゴです」と、何とか、頑張って、年長の2人のチームリーダーが発表したことを真似しようとします。すると、同じチームの4歳女の子が「私は、イチゴじゃなくてバニラが好きなの!」と言われてしまいました。
幼児の発表としては、上出来です。こうして、リーダーという立場を経験し、人前で発表するという行為が、「考える」ことにつながるのです。朝の会で、今日の当番さんたちは、先生からインタビューを受けるのですが、この経験も人前で話すことに慣れる訓練になっているようです。
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