終戦記念日

リオオリンピックで、96年ぶりという快挙がまたありました。テニスの錦織選手が、2時間50分の死闘で、過去10回対戦して1回しか勝ったことがない、ナダル選手を破り、銅メダルに輝きました。日本時間では真夜中のゲームとなり、私も睡魔など吹っ飛んで応援していました。

 

勝利の要因は、錦織選手の技術力と精神力に尽きるのですが、私の中では、第2セットを落として、ナダル選手に傾いた勢いをトイレブレイク作戦で断ち切ったことです。宮本武蔵が佐々木小次郎と戦った時の伝説の作戦です。(笑)「トイレ行っていると見せかけて、なかなかコートに姿を現さず、時間をかけて相手をイライラさせる」が、錦織選手の意識にあったなら、凄い男ですね。

 

さて、連日、オリンピックで盛り上がっていますが、忘れてはいけないのが、本日は、71回目の終戦記念日です。昭和20年8月6日、9日に広島、長崎に原爆が投下され、8月15日に終戦を迎えました。

 

日本武道館で行われた式典には、4887人の遺族が参列されたそうです。そのうち、戦後生まれの占める割合は、過去最高の23.2%になったそうです。これから、ますます戦争体験者が、自らの戦争を自分の声で伝える機会が少なくなっていくのです。

 

東京大空襲について、女学校の教員たちが「執務日誌」として、その体験を書き残していたことがわかり、昨日、女学校の後身の学校に通う現役の女子高生たちが、日誌の朗読をし、戦争の悲惨さを訴えるという報道がありました。

 

私も「おやじ園長」と言うものの、もちろん、「戦争を知らない子どもたち」の一人です。でも、この女子高生のように、祖父母や親から引き継がれた、戦争の事実を、若い世代に伝えなくてはなりませんね。

 

オリンピックで、私たちに勇気と希望を与えてくれる選手たちに感謝しながらも、戦争が終わって71回目の終戦記念日を迎え、平和な日本に感謝する気持ちも忘れてはなりません。