異年齢同士の学びあい

夏まつりで行う「お店屋さん」の声出しを昨日練習したのですが、予想以上に子どもたちのモチベーションが上がっています。

 

6月に4歳になった、今年度の新人寺子屋の女子は、昨夜は、寝るまで「いらっしゃいませ~かきごおりはいかがですか・・・いちごとブルーハワイがありますよ」「ありがとうございました。またおこしください」と、おうちで声出しの練習をしていたそうです。

 

そして、来春小学校に入学する、5歳女の子は、登園するや、「園長先生・・・練習したいから、お店屋さんで言うことを書いて・・・」と画用紙を持ってきました。

 

「いらっしゃいませ~カレーハウスです。カレーライスはいかがですか」

「いらっしゃいませ~かきごおりやさんです。いちごにブルーハワイがあります」

 

と、基本的な事だけ教えて、「あとは○○ちゃんが、自分で考えて書いてごらん」と言って、しばらく彼女の行動を見ていました。

 

すると、「カレーライスは、あたたかくておいしいです」とか「あついので、つめたいかきごおりはいかがですか」「ゲームやさんはつりをします。たのしいですよ」「おかしやさんは、すきなおかしをじぶんでえらべます」

 

こんな感じで、次々と、ひらがなでセールストークを書いているのです。どうして「は」なのに、「わ」と読むの?とか、彼女は、就学前に、多くの文字を知っています。もちろん、先生たちが「あいうえお」と書かせるのでなく、今回のように、興味を持ては、とことん楽しんで、自然と学んでいくからです。

 

そんな、5歳女の子のまわりに、他の寺子屋さんや2歳児も集まってきました。彼女の担当は、カレーハウスなのですが、他のお店を担当する園児にも、その店のセールストーク一緒に考えています。

 

「かきこおりは、いちごとブルーハワイがあることを言わないと・・・」

「さいしょに、おいしいって言った方がいいね。おいしいカレーライスはいかがですか。とか、おいしいかき氷ですよ。とか・・・」

 

来年寺子屋になる、3歳になったばかりの男の子は、自分は3歳になったということで、やる気がみなぎっています。そして、「いらっしゃいませ・・・いらっしゃいませ・・・」と力強く、声出しを始めました。

 

こうして、朝の保育園は、夏まつりの「お店屋さん」で行う、接客、声出し、セールストークまで、子どもたち同士で、学びあう姿がありました。もちろん、おやじ園長は、口を出さないで、微笑ましく、異年齢の学びあいを見守っていたのです。(素晴らしい!)