昨日の保育園・・・朝から、オスのカブトムシが2匹、おいしそうに蜜ゼリーを食べています。カブトムシは、クワガタと違って、食事中はとても鈍感です。飼育ケースのふたを開けて、子どもたちが覗き込んでも、動じません。(笑)
寺子屋女子たちが、次々にカブトムシの背中を触りながら「私も・・・私も触る・・・」と、大騒ぎです。そんな女子たちの後ろから、寺子屋男子3人が様子を伺っています。
「よし、一人ずつ順番に触ってみよう」と声をかけると、無言で逃げてしまいました。怖くて触れないのです。女子からは、「○○君カブトムシ触れないんだ・・・かっこ悪~い」と総攻撃です。角をもって捕まえるのなら怖いでしょうが、背中にタッチするだけなので、このビビリ3人組には、園長もびっくりです。
このまま、ビビリのままで、今日を終えてしまうのは、女子たちに「弱虫!」のレッテルを貼られてしまいます。負けん気を引き出す作戦を決行です。
しばらく「カブトムシを触れない○○君」と3人を呼ぶことにします。これが一人だけなら、この作戦は園児の自己肯定感を引き下げることになってしまいますが、3人なら、必ず一人が「やってみる!」と声をあげ、残りの二人もトライするというシナリオです。
しかし、なかなか男の子3人組の負けん気に火が付きません。夕方の自由遊びの時間でも、女子たちはカブトムシを「臭~い!」なんて言いながら、触りまくっています。男子3人組は、もはや飼育ケースにも近寄りません。
「お~い!もう、ママが迎えに来ちゃうぞ!このまま、カブトムシに触れない○○君でいいのかい?」と、激を飛ばしても、園長と目を合わせません。(笑)
夕方6時を過ぎて、ようやく4歳男の子が「園長先生・・・カブトムシ触ってみる」と小声で自信がなさそうに言ってきました。しかし、覚悟を決めて触ることができました。それを見ていた2人の男子も次々にトライします。時間はかかりましたが、ようやく3人の負けん気に火が付きました。3人を思いっきり抱きしめます。
最後まで、渋っていた5歳男の子は、「あぁ~これでスッキリした!」と笑顔です。彼としては、このまま、カブトムシに触れない○○君で、週末を過ごすわけにはいかなかったようです。
1日がかりの作戦は、最後に成功です。(笑)
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