泣いた赤鬼のつづきが知りたい

有名な童話です。保育園や幼稚園の演劇にもよく使われる作品ですね。

 

赤鬼が人間と仲良くなりたいと、自宅に「おいしいお菓子とお茶を入れています。遊びに来てください」と貼り紙を出します。しかし、疑い深い人間は、「これは罠に決まっている」と近寄りません。そこへ、友だちの青鬼がやってきます。「自分が町で暴れるから、赤鬼君が自分を退治すれば、人は、赤鬼は優しくていい鬼と思ってくれるよ」と作戦を実行します。

 

予定通り、赤鬼の家には、人間がたくさん遊びに来るようになりました。しかし、青鬼は、「自分が赤鬼君と仲がいいところを見られたら、また人間に疑われてしまうので、この町を出ていきます。それでも、ずっと、赤鬼君とは友だちだからね」という手紙を残して行ってしまうのです。青鬼の優しさを思って、一人泣いてしまう赤鬼・・・というストーリーです。

 

保育園の朝の会で、何度も先生が読む本の一つですが、昨日は、5歳女の子から、「泣いた赤鬼の続きが知りたい」とリクエストがありました。

 

もちろん、続きの本はないので、「今度一緒に続きの物語を考えてみよう・・・」となったのですが、彼女なりに、このまま青鬼が汚れ役のままで終わってしまうことが、納得できないようです。

 

童話の中には、私たち大人が、考えさせられることがたくさんあります。この泣いた赤鬼でも、「人間という生き物は、本当に疑い深くて困ったものだ・・・」「赤鬼は、こんなやり方では本当のしあわせではないのでは・・・」「青鬼には違う方法で赤鬼を救うことができなかったのか・・・」などなど、色々なことを考えてしまいます。

 

作者が訴えることがあるのかもしれませんが、私たちは、勝手にその答えを子どもたちと一緒に考えるのも楽しいものですね。もちろん、答えは1つだけではありません。たくさんの考えがあって、大いに結構ですね。

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コメント: 1
  • #1

    ぱんち (金曜日, 29 6月 2018 12:07)

    原作者本人は、「続きは想像に任せます」と書かなかったそうだけど、ネット検索すると読者が書いた続編集があるようで。
    https://blog.goo.ne.jp/tanabota_21/e/3d37a732799d2704086199de0e19ee44
    ただ最も有名なのは、「安部浩之」という人物が書いたものだそうです。
    https://ameblo.jp/kmk-blog/entry-12084118899.html
    一部の学校で教材にもなってるという話も載っています。