マルベリーにカイコ

土曜日の親子遠足で、桑の実のもぎたてをたらふく食べたのですが、富山出身のママは、子どもの頃、学校帰りに桑の実を食べたことを懐かしく思い出したそうです。もう一人のママは、お小遣いがなくなった時は、駄菓子屋にも行けず、桑の実が貴重なおやつとなったそうです。

 

今回の遠足には、パパの参加も多かったのですが、子ども以上に感動し、あらためて、家族で、北本自然観察公園を訪問すると言ってます。

 

さて、桑の実は、真っ黒なラズベリーといった形をしているのですが、英語で「マルベリー」と言うそうです。ビタミンCやカリウム、食物繊維も豊富で、健康にも美容にもいいとのこと。ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、マルベリーとベリーが名前に付く仲間ですが、マルベリーのジャムや、ケーキなどは見かけたことがありません。商業化が難しい果実なのかもしれません。

 

さて、自然学習センターの入口で、数百匹カイコが、桑の葉とともに、出迎えてくれたのですが、今日の寺子屋では、カイコの勉強をしました。

 

桑の葉しか食べないカイコが、大きくなって口から絹の糸を吐き出します。そして、自分の体を丸い繭(まゆ)の中に閉じ込めて、サナギになり、成虫であるカイコガとなって、羽化するのです。カイコガが数百個の卵を産み、そしてカイコが産まれるという一連の写真を子どもたちに見せます。

 

カイコガを正面から見ると、実はとてもかわいい容姿なのです。映画のキャラクターのギズモを白くした感じです。子どもたちも思わず、「キャーかわいい!」と大騒ぎです。繭玉からとれる絹糸で、素敵な洋服や着物を作ることには、ピンとこない子どもたちでしたが、遠足で、カイコを初めて見る園児がほとんどでしたので、今日は、あの気持ち悪い白いイモムシが、糸を出して洋服になることをイメージしてくれれば、十分です。

 

5歳女の子が、「カイコ飼いたい~!」と言いました。実は、私も子どもの頃、カイコを数百匹飼っていた経験があります。繭も仕切りを作って、きれいに作りました。卵からベビーカイコがうじゃうじゃ産まれた時には、母親が悲鳴を上げていました。(笑)

 

そんな、懐かしい記憶を思い出しながらの、カイコの勉強です。富岡製糸場や世界遺産まで話を広げたかったのですが、カイコガで盛り上がってしまい、おしまいです。(笑)