G7教育大臣会合

明日から7か国首脳会合、伊勢志摩サミットが開催されますが、その関連会議として、岡山県倉敷市を会場として、教育大臣会合が行われました。

 

主要国で構成する教育大臣会合は、2006年にロシアで開いて以来、10年ぶりとなります。今回は、日本、イタリア、イギリス、フランス、カナダ、アメリカ、ドイツの7か国にEUなどの国際機関の代表が参加しました。日本での開催は、2000年に続き2回目だそうです。今回の議長は、馳浩(はせひろし)文部科学大臣です。

 

各国が抱えている問題点は、様々です。

 

イタリアは、「この15年間で劇的な変化があった。外国人が学校に行くのが2.2%から10%になった。教師の語学訓練とともに、文化的統合が必要だ」

 

フランスは、「教育でテロを止めることができる。若者に共通の価値を教えなければならない」

 

カナダでは、「いじめ、同性愛嫌悪などが課題。差別をなくさねばならない」

 

アメリカは、「アメリカにもいじめがある。イスラム系がいじめられる。多様性を考慮した教員構成にしていきたい。さまざまな背景を持った教師を採用することが必要」

 

ドイツは、「難民問題はドイツでも大きな問題だ。対応するにあたっては、教師教育の改善が必要だ」

 

といったところが、各国代表の主要な発言です。日本は、今回の倉敷宣言プログラムを通じて、来年度の予算を獲得しようという狙いがあります。教育にかかわることの予算が増えることには異論はありませんね。

 

私たち大人に、今さら教育をしたところで、大きな期待はありません。(笑)

すでに、個人が確立し、変わることが難しいからです。しかし、子どもは別です。世界の共通認識は、明日の地球を担う子どもたちに投資するのが、一番効果的ということです。これにも、異論はありません。