「ケンカしちゃダメ」と教えるのはダメ

親の我が子への思いは、「素直ないい子になってほしい」や「トラブルを起こさないでほしい」と考える保護者が増えていますが、これは大きな間違いです。

 

保育園は、子どもたちにとっては、トラブルの宝庫とも言えます。言葉を話すようになると、「○○したい」だけでなく「このおもちゃはボクのもの」「イヤ!ヤメテ!」と自己主張するようになり、自己主張のぶつかり合いがトラブルに発展します。

 

しかし、自己主張のぶつかり合いから、相手のことを考えられるようになり、「自分だけが正しいわけじゃない」「相手もつらいんだ」と感じられるようになります。これが、思いやりです。

 

相手との違いに気付けるようになると、「じゃあ~どうすればいいんだろう?」と考えるようになります。幼いながらも、お互いの考えを調整してトラブルを解消しようとする力が備わってきます。これが、問題解決力です。大人になっても、とても大事な能力ですね。

 

こう考えると、「トラブルを起こさない=順調に育っている」のではなく、トラブルの経験が少ない子どもは、自我や自己主張が弱い子に育ち、自己肯定感を持てない大人になってしまいます。

 

どうですか、親は、「ケンカの仕方」(ケンカに勝つ技を教えるのではありません)や「折り合いの付け方」を子どもが学べるように、見守ることが大切になってくるのです。ケンカやトラブルが発生した時こそ、我が子の成長の機会が1つ増えたと思っていいのです。

 

保育園の子どもたちを見ていると、トラブルあってこそ、子どもたちの成長を実感するおやじ園長です。(笑)

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コメント: 1
  • #1

    ミィ~ママ (土曜日, 14 5月 2016 23:34)

    ケンカが始まると、ついつい 口を挟んでしまう(^^; いけないと分かっているものの 狭い家の中では聞いてる方もイライラしてしまうから…
    園長のように 子供のケンカを楽しめるようになったら
    今以上に育児を楽しめるように なりそうですね