暗闇かくれんぼ

バリバリの昭和時代に少年時代を過ごした40歳以上の世代は、小学生の頃には、色々な遊びを楽しみました。私もその一人ですが、ゲームなるものがなかった時代ですので、学校内でも放課後の公園遊びでも、体を動かすことが基本です。

 

そんな、私でも子どもの頃にやったことがない遊びが、暗闇かくれんぼです。今の子どもたちでも大いに楽しめそうなので紹介します。

 

まず、体育館の暗幕カーテンを閉めて真っ暗にします。隠れてもよい場所、隠れてはいけない場所を事前に指導し、十分に安全配慮を行ってから「暗闇かくれんぼ」のスタートです。

 

真っ暗な体育館に、「全然見えない」「怖~い」という声があちらこちらから聞こえます。しかし、すぐに目が慣れ、思い思いの場所に身を隠します。カーテンにくるまる子、舞台の袖でひっそり息を潜める子、うつ伏せになり床と一体化している子など、実に多様な隠れ方を子どもたちは見せてくれます。

 

鬼に見つかると、「あ~みつかっちゃった」「絶対バレないと思ったのに~」と、誰もが悔しさとうれしさを足したような表情をします。中には、最後まで見つからない子もいて、子どもの着想には驚くばかりだそうです。

 

なんだか、想像するだけで、わくわくしてきますね。保育園では、月に一度だけ、教室内を真っ暗にする日があります。お誕生日会です。子どもたちは、いっせいに「ワー」とか「キャー」とか奇声をあげ、ローソクの炎に「きれ~い」とまた叫びます。

 

「怖さ」と「好奇心」は、紙一重というか、重なり合って、子どもたちの心を熱くするようですね。