1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
これが、かの有名な日本国憲法第九条です。
1947年昭和22年5月3日に、日本国憲法が施行されました。
今年の憲法記念日は、多くの日本人が、憲法を深く考えるきっかけになるのではないでしょうか。
この夏の参院選での選挙権18歳への引き下げや、選挙の争点が憲法改正になるであろうことや、昨年可決された「安全保障関連法案」で、日本が直接攻撃されていなくても、アメリカなどの同盟国が他国の攻撃にあった場合に、自衛隊が支援できるという、「集団的自衛権」が認められたことなど、日本人として、他人事ではすまされない状況になっているとも言えます。
憲法については、改憲派と護憲派で長いあいだ、議論が続いてきました。
「戦争が終わって、わずかな時間でアメリカが作ったのが今の憲法。時代も変わり、現代にあった憲法を日本人の手で作り直す必要がある」「憲法第九条を象徴とする日本国憲法は、日本が平和主義国家であることを世界に知らしめているものだ。永遠に変えてはいけない」と、それぞれの立場で意見が分かれます。もちろん、さらに複雑な議論がいくつにも重なり合っています。
改憲派と護憲派ともに、「戦争は再び起こしてはいけない」という考えは間違いありません。しかし、その方法論が大きく異なるので、まさに、世論は真っ二つ、あるいは様々な意見が出てきます。
さぁ、今日、5月3日を機に、みなさんも「憲法」について、深く考えてみるのはいかがですか。「憲法」は、日本の法律の根幹となるものですが、すべての条文を読んでも、そんなに時間はかかりません。
保育園の子どもたちに、寺子屋園児でも「憲法」を教えるのは、難しいですが、あすの日本を担う子どもたちに、私たち大人が、どんな日本を用意するか・・・を考えれば、「憲法」をどうするかは、とても大切なことです。
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