近大マグロ

モーニング娘の生みの親である、つんくさんの出身校で、今や入学式のプロデュースもつんくさんが行っています。

 

そんな近畿大学の有名な取り組みは、「近大マグロ」と言われる、世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロです。完全養殖とは、ブリやうなぎのように、天然の稚魚を出荷サイズにする育成する「養殖」とは違い、成魚に産卵させ、ふ化→稚魚→成魚→産卵を人工飼育下で繰り返す養殖法です。一度、サイクルができてしまえば天然資源に手をつける必要がありません。地球にも優しいということです。

 

近畿大学水産研究所というお店が、大阪と東京銀座にあるのですが、「どうせ養殖でしょ?」と斜に構えたお客様の度肝を抜かしているそうです。まさに、近大卒の養殖魚が「天然魚信仰」を覆しているそうです。

 

ブリは、天然よりも養殖の方が、値段も高く美味しいというのは常識ですが、今や、養殖魚は「安心・安全・おいしい」が確実に提供できるモノという位置付けかもしれませんね。

 

さて、マグロで有名な近大は、まさに「実学教育」で社会に貢献する若者を輩出しています。2015年の志願者数は、113,704人で、全国1位で、民間企業からの受託研究実施件数も254件で全国1位だそうです。

 

広報部長の世耕さんは、同大学の広告コピーを「固定概念をぶっ壊す。」とし、次々と「全国初」を打ち出しています。「泳ぎ続けなければ死んでしまうマグロと一緒で、近畿大学も止まったら終わりです」と言います。

 

学生たちも、様々なことにポジティブに取り組んでいる姿が目に浮かびますね。きっと、充実した大学生活を送っていることでしょう。