屋上にモンシロチョウ

今日の屋上は、まさに「待ってました春!」といった陽気です。中には、半袖で走り回る園児もいます。何やら、白いヒラヒラしたものが飛んでいます。そう、モンシロチョウです。今シーズン初めて見る、春の光景です。子どもたちは、すぐにアミを持って追いかけます。もちろん、「ボクを捕まえるなんて、10年早い・・・」と言わんばかりに、モンシロチョウは、はるか上空へ行ってしまいました。

 

これだけではありません。ファームの草の中から、殿様バッタが「俺を起こすんじゃないよ・・・」と、不意をつかれた感じで現れました。すぐに、園長が捕まえます。

 

女郎蜘蛛(じょろうぐも)を素手で触るのもへっちゃらな5歳男の子。彼の手のひらに、殿様バッタを乗せます。すぐに、バッタは大空へ飛び立ちます。しかし、蝶のように、長い時間は飛んでいられないので、子どもたちとの追いかけっこがスタートです。

 

なんとか、逃げきった殿様バッタです。夏の殿様バッタの体は、緑色をしているのですが、今日のは、茶色です。越冬したのでしょう。これから、卵を産んで、夏には、その子どもたちが、屋上を舞うのでしょう。

 

ファームも春を迎えて、本格的な植付けの準備のため耕していると、「園長先生。お花畑は、そのまま残しておいて・・・」と言うのは、6歳女の子です。お花畑とは、ファームの一角の雑草の茂みです。しかし、小さな紫のかわいい花を咲かせています。女の子たちを中心に、花摘みをするのです。バケツいっぱいになった花は、ふだんは、雑草扱いされているのに、とても素晴らしいフィラワーバスケットとなります。

 

水鉄砲の遊びも始まりました。子どもたちは、春を感じるよりも遊びに夢中といったところですが、日に日に屋上というキャンバスに、色が重ねられています。