春日部ロビンソン

埼玉県春日部市といえば、クレヨンしんちゃんの舞台となった町ですが、そこに、1つの百貨店がありました。西武春日部店が、昨日2月29日をもって閉店しました。

 

私の中では、「春日部ロビンソン」という名前の方が、ピンときます。

 

1985年11月に、当時のイトーヨーカドーグループとして、ロビンソン百貨店の1号店がオープンしました。イトーヨーカドーのセブン&アイホールディングスが、そごう西武百貨店を傘下に収め、ロビンソン春日部店が西武春日部店になり、約30年の歴史に幕を閉じたのです。

 

郊外に、どんなに巨大なショッピングモールができようが、百貨店の魅力はまだまだ失われることはありません。デパ地下で買い物をする喜びは、まさに、しあわせの時間ですね。しかし、それも都心部での話であって、地方郊外の百貨店は、現在大きな岐路に立たされています。

 

この春日部ロビンソンも、川崎さいか屋も新潟大和百貨店もここ数年で、閉店となりました。若き営業マン時代に、私はこの全店を担当していましたので、人一倍「残念!」というだけでなく、様々な思いが湧き上がってきます。

 

地方創世が日本の未来に、少しでも光を与えてくれるなら、郊外型ショッピングセンターと共存しながら、地方百貨店の生きる道を考えなくてはなりませんね。

 

西武春日部店の売上ピークは、1991年で345億あったそうです。それが、今は1/3まで落ち込んだことが、閉店の大きな要因だそうですが、「売上が1/3になっちゃた!」と考えるか、「過去は過去、今でも115億の売上があるじゃないか。この売上をベースにした生き残り策を・・・」と考えるか。詳しい内部事情を知らずに、勝手に評論家のように述べることをお許しいただき、後者の道を考えて欲しかったですね。

 

地道に営業を続ける地方百貨店に、エールを送るおやじ園長です。