子どもが本好きになるには、必ずキッカケとなるような出来事があります。幼児期であれば、保育園や寝る前のママの読み聞かせであったり、最初は絵本の絵や図鑑の写真を見ることが大好きになったり、どんなことが子どもたちの琴線に触れるかわかりませんね。
小学校、中学校になってからも、そのキッカケは突然やってきます。私の場合は、中学校1年の時の国語の先生です。授業中に、いい発言をすると、「○○先生オリジナル図書券」をプレゼントされます。テレビの笑点で「座布団一枚!」といった感じです。
この図書券が3枚貯まると、学校前の「みどり書房」で、好きな文庫本と交換できるのです。文庫本なら、文学作品でなくても、全てのジャンルを交換できました。国語の先生は、ポケットマネーを子どもたちの読書熱に投資していたのです。
私も、この図書券がキッカケで、SF小説にハマります。星新一、眉村卓、筒井康隆を読みあさります。夏目漱石、芥川龍之介、森鴎外などの文豪とは無縁でした。(笑)
さて、秋田県は、都道府県で唯一「県民の読書活動の推進に関する条例」を制定しています。読書活動は子どもたちの思考力、判断力、表現力を生み出す源であるという考えです。
全国学力、学習状況調査の結果では、「読書が好き」(好き・どちらかといえば好き)の児童、生徒の割合は小6が80・8%(全国平均72.8%)、中3が78.9%(全国平均67.9%)となっています。
秋田県では、読書活動の推進のためにあらゆることをおこなっているそうですが、子どもがやっている良いことなら大人だって見習うべきということで、大人たちの読書が盛んになれば、子どもたちにも、さらに好影響を生むに違いないと、県をあげて、全世代への普及を図っています。
「本を読む習慣のある人」は、間違いなく「考える人」です。これだけは、間違いない事です。
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