脳科学から見た日本人

アメリカの大学で行われたある調査によると、教授になった人に「あなたは同僚の教授たちよりも優れていると思うか」と聞くと、なんと94%の人が「Yes」と答えたそうです。日本でこんなふうに答える人がいたとしたら、周囲から避難されて、出世も遠のいてしまうでしょう。

 

「まだまだ自分の力は、足りないものばかりです」というのが、日本の社会での模範解答ですね。

 

さて、この自信過剰なアメリカ人と、周囲と軋轢を起こさないよう丁寧にふるまう日本人の差は、どこにあるのでしょうか。それは、脳科学的には、解明されているそうです。

 

規範や前例を重んじるタイプの人と、新しいスタイルを取り入れたがる人では、脳の組み合わせが、順にSS、SL、LLの3通りになるそうです。日本人は、SS型とSL型を合わせたS遺伝子を持つ人が98%。一方アメリカ人ではLL型が32%だそうです。

 

脳科学的には、アメリカ人のチャレンジ精神や大胆さを見習え!と日本の若者に説教をたれるのは、遺伝子分布を見れば、極めてナンセンスということになります。

 

かつて、アメリカから会社組織に取り入れられた、「能力主義」という仕組みも、日本ならではの進化を遂げています。年功序列と能力給の併用が、主に日本の企業では多いですね。

 

さて、この結果を受けて、私たち日本人はどうあるべきか・・・なんて、大きなことを考えも答えが見つかりません。(笑)

 

ただし、保育園の子どもたちには、今まで通り、チャレンジ精神を刺激して、成長を促していきます。年上の園児への憧れや負けず嫌いの心は、子どもたち誰もが持っています。S型遺伝子も、子どもたちの挑戦する心には勝てないようです。