昨日のNHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」は、目からウロコの連続です。子育て世代だけでなく、全ての世代にとって、興味深い内容でした。
女性が子を産み母になる。その時、母親たちの脳や体に驚くような変化が次々に起こることが、科学的に解明されてきたのです。今から700万年前に、チンパンジーから人類に進化した子育ての真実を突きつけられます。
人間に最も近い、チンパンジーは、出産から5年間を子育てに費やし、その間、次の子供は生まないそうです。しかし、人間は、出産後すぐに次の出産が出来る体になります。それは、次々と子供を産み子孫を増やす必要が人間にはあったからだそうです。
しかし、700万年の進化において、子育ては、母親一人ではなく、まわりの多くの人が関わることが当たり前だったのです。アフリカのバカ族の現代も続く「一族みんなで子育て」をする映像が紹介されていました。しかし、日本では、ここ数十年、核家族化が進みます。急に、産後は母親一人の子育てという環境が現実となりました。ほとんどの母親が、不安や孤独感に陥ることになります。
人類が700万年かけて作り上げた、「共同子育てのDNA」が、日本のように、核家族化が進んだわずか50年程度の時間では、変えることができないのです。
他にも、赤ちゃんの夜泣きの原理や2歳児のイライラ期、夫に対するイライラなど、すべてにおいて、科学的な理由が紹介されていました。その理由だけでも理解していたら、子育ての苦痛を楽しみに変えることが出来るのかもしれません。
番組では、あくまでも、子育てママの非常事態を科学的に解明する内容でしたが、現在、日本の大きな問題である少子化対策へのヒントにつながる興味深い内容でした。
この番組を見れば、子育てに悩むママやパパへ、科学的な根拠をもってアドバイスができそうです。
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