いじめをした生徒に対して、注意するだけの指導で終わらず、いじめに至る背景や心情を理解してあげないと、再発防止につながらないと、富山県では、いじめ対策カウンセラーの配置が決まったそうです。
「いじめを受けた生徒への支援が中心になりがちだが、いじめをした生徒にも丁寧に対応する意識を持つことが大切」と県教育委員会の担当者は話します。この動きは、富山県だけでなく、全国に広がっているようです。
いじめをした側の男子生徒は「自分がしたことは悪かったと思っている。ただ、やっていないことまでやったと先生に決めつけられたので、反抗的な態度をとった」と明かします。この男子生徒は、反省の様子が見られなかったところ、対応したカウンセラーが、名指しされた教員に伝えると、教員は男子生徒に謝罪、男子生徒も態度を改めたそうです。
担任の先生だけに任せるのではなく、こうした専任教諭がいることで、より客観的にいじめの判断が出来ると言います。いじめを受けた被害者の支援が最優先であることは当然ですが、「いじめはいけない!」という啓蒙だけでは、いじめはなくなりません。
この動きは、いじめをなくすという大きな課題への、新たな対応として注目します。
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