平成28年 新春おやじ旅

今年の1月17日も、いつものように朝5時30分に起き、テレビの映像を見ながら5時46分に目を閉じます。阪神淡路大震災から今日で21年が経過しました。

 

6434人の尊い命のうち、1月17日当日に亡くなった命は、5036人だそうです。しかし、午前5時46分に全ての命が奪われたわけではありません。21年目にして、当時の死因の情報を分析すると、地震発生から1時間で、まだ900人以上の生存者が救助を待っていたと言われています。早く手を打っていれば、生きられた命がたくさんあったことがわかりました。

 

残念ですが、亡くなった命はもう戻りません。しかし、これから、必ず起こるであろう、大震災に対して、「何が生死を分けたか」という、分析を生かさねばなりません。そして、この震災を知る多くの大人たちの記憶も風化させてはなりません。

 

今日は、中学高校時代の仲間6人で、富士山を拝みに、恒例の新春おやじ旅をしました。大月から河口湖までの富士急行で運行されている「富士山特急」の一番古いパノラマカーが、2月7日に老朽化で廃止になるので、いつものように、飲み鉄(酒と会話を楽しむ鉄道の旅)です。

 

パノラマカーの最前列を確保し、富士山が世界文化遺産に登録され、富士吉田駅が、富士山駅に名前を変えてから、初めて訪れる富士山駅。富士山駅に入線する直前に、ちょうど目の前に富士山がドアップになります。暖冬の影響で、雪化粧ではなく、黒い富士山ですが、その堂々とした姿に圧倒されます。

 

駅の観光案内所では、英語や中国語が飛び交います。外国人観光客が多いのは聞いていましたが、案内のスタッフもほとんど日本語を話す機会がありません。富士山の魅力は、全世界に伝わっているという現実を目にしました。

 

保育園の屋上でも、富士山はいつも見ていますが、目の前に見る富士山は、美しくもあり力強くもあります。そんな富士山を見ながら、今年もいい年になりますようにと、ほろ酔いでつぶやくのです。(笑)