今朝の保育園、自由遊びの時間にこんな会話が聞こえてきました。4歳男の子が年上の5歳女の子に、お店屋さんごっこ遊びの中で、「どうしたらいいの?」と聞いてみたところ、女の子は「そんなことぐらい、自分で考えなさいよ・・・」とつき放したのです。
一般的な保育では、5歳女の子に「○○ちゃん。そんな意地悪しないで、○○君に教えてあげようよ・・・」と先生が声を掛けるのでしょうが、私は、「してやったり」と、ニコニコしながらその状況を見つめるだけです。
4歳男の子は、最初は困った顔をしていましたが、「じゃ~こうしてみる」と答えを出したようです。その答えは、5歳女の子の期待するレベルには至っていなかったようですが、4歳男の子にとっては、自分なりに考えて、答えを出したのです。
もし、最初から5歳女の子が教えてくれていたら、この男の子は、わからないことがあれば、人に聞けばいいやと、自分で考えることが少なくなったかもしれません。
保育園では、子どもたちの質問に、「自分で考えてごらん」が、職員の合言葉でもあるので、5歳女の子の対応は、意地悪ではなく、自然に出た言葉なのです。
さて、話題を変えます。最近の特にパパに多い考えです。
「我が子が小学校に入学するときに、同じクラスに知っている友だちがいた方が、いいと思うので、家の近くの幼稚園(大型保育園)に、入れたほうがいいのでは・・・」という内容です。
私の3人の子どもたちの体験上でも、まわりの実例でも、夏休みが終わって、小学校1年生の2学期になると、同じ幼稚園や保育園出身に関係なく、新しい人間関係が構築されています。2年生になれば、○○幼稚園出身なんて、ほとんど関係がなくなります。
大人が考える以上に、子どもたちは自分にとって「ウマが合う」仲間を作るようです。そこには、過去ではなく、これからが大事なのです。
そう考えると、保育園や幼稚園の役割は、子どもが小学校に入るまでの慣らし期間と見るか、大人(社会)に出るための準備期間と考えるかで、大きく変わってきます。小学校入学で我が子がプレッシャーなく過ごすことができるという、短期的な考えか、社会に出れば、自分で人間関係を広げていかねばならないので、保育園、幼稚園の教育方針を重要視する長期的な考えかに分かれます。
もちろん、どちらが正解でも間違いでもありません。親が、我が子の将来をどう考えるか次第です。
ホワイトきゃんばすは、子どもたちが大人になり社会でどうやって生きていけるかを考えています。ホームページ左の「異年齢保育を行っています!」の通りです。
50歳を超えたおやじ園長の記憶の中に、小学校時代にウマがあった仲間は、○○幼稚園出身という基準は皆無です。今でも記憶に残るのは、○○先生の教え方や愛情ですね。
親が、我が子の将来を考えるときに、まずは、就学を無難にと考えるか、大人になった姿まで想像するか・・・とても大事なことです。
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かいじゅうママ (日曜日, 24 1月 2016 22:16)
…自分もそう思ってました。『同じ保育園からうちの子しかいない!どうしよう、大丈夫かな?!』と。
でも…子どもが『大丈夫か』だけでなくて、自分の『ママ友がいない!大丈夫かな?!』な様にも思います(((^^;)
子どもは時間がかかったとしても、いつの間にかに子どもたちの世界を作ることができるんですよね。自分で考えて、仲間と考えて成長していく。
むしろ、チャンス!と考えてあげるべきでした。。。
ホワイトきゃんばすで学んできたことを活かして実践するチャンス!でしたね!
小学校・学童…
自分で考えて行動する機会がたくさんです!
この春からの新生活が楽しみになってきました☆