ふつうはいらない

家電量販店、業界売上ナンバーワンのヤマダ電機が、ここ数年売上が右肩下がりだそうです。店頭の商品には、価格のみならず、様々なPOPが貼られ、店員さんの説明がなくてもすぐにわかる展開が、通用しなくなりました。価格ではネット販売に押され、新しい道を模索している姿を、今日のガイアの夜明けで放映していました。

 

わざわざお店に足を運んでいただくには・・・東京駅にヤマダらしからぬ新ショップがオープンしました。商品展示数は少なくおしゃれな空間に、高額商品も並びます。そして、その商品で作った料理を試食提供しながら、販売員は、丁寧に商品特徴を説明します。

 

ネットで購入する家電商品の説明は、読めばわかるものが中心です。そして、何十万円もするような高額商品は、ネットではあまり購入しませんね。

 

大手量販店も、岐路に立たされています。もともと、全国どこでも、すべての商品が揃う便利な買い物の場として拡大したチェーンストアですが、衣料品、家電、食品中心のスーパーマーケットなど、いわゆる専門店に押されて、悪く言えば、「中途半端で個性がない品揃えには興味がない!」というお客様の変化に対応できなくなってきたようです。

 

放送では、店舗改装を機に、来店するお客様をしっかりと分析し、食品フロアーなら、デパ地下のような個性的な品揃えのオシャレ空間に変身しています。

 

「ふつうはいらない」・・・これからの日本人のライフスタイルは、「みんないっしょでみんないい。なんてまっぴらごめん」という時代に、実はとっくになっているのでしょうね。「あの人が持っているから私も持ちたい」ではなく「あの人が持っているから私は違うものを持つわ」と思う人が多くなったということです。

 

さて、保育園の子どもたちも、個性イロイロです。ひとりひとりを考えての保育という点では、通じるものがありますね。(笑)