異年齢集団で学び深める中学校

大きなイベントが終わったあとの、保護者からの連絡ノートのコメントが楽しみです。今回もクリスマス発表会での、我が子の成長を感じたというコメントや、寺子屋のダンスや劇の完成度が高く惚れ惚れしたというコメントが多かったです。そして、先生たちへのねぎらいの言葉、本当にありがとうございました。

 

夕方は、クリスマス発表会のビデオをスクリーンで子どもたちと見たのですが、自分の登場シーンだけでなく、ほかの園児が演じる姿もしっかり見ています。こうして、素敵な思い出として、頑張った自分を実感することができ、「自分は、頑張れば何だってできるんだ」という自己肯定感が生まれるのです。

 

さて、話は変わりますが、中学校の異年齢教育の話です。東京都杉並区の天沼中学校は、旧薩摩藩に伝わってきた「郷中(ごじゅう)教育」を参考に、中1から中3までの異年齢が同じ場で学ぶ手法を試みています。

 

高学年の生徒は教える側に回り、自らの知識をより深く理解し、定着させることにつながっているそうです。「人権」「高齢者への接し方」などの主題について、1年生から3年生まで一緒に考え議論します。1年生は、より考えの深い3年生の意見に耳を傾けます。

 

ある研究で、「講義を受ける」「読む」「視聴する」「実演する」「練習する」の順に定着率が高くなり、「教える」が最も定着率が高いことがわかっているそうです。つまり3年生が1年生を教えることによって、3年生は自ら知識が定着するというわけです。

 

異年齢での学びは、様々な教育の場で、注目を浴びるだけでなく、実績を残しているようですね。