先日横浜市で、この4月からスタートした子ども・子育て支援新制度についてのファーラムが開催されました。「待機児童対策ではない子育て新制度の意義って何?」「今、なぜ幼児教育・保育が大切なのか?」といった内容に、保護者や保育者、小学校の教職員を巻き込みながら考えるフォーラムだったようです。
横浜市の特徴ある取り組みの一つは、「保幼小連携推進地区」を設けていることです。実施地区を年々増やし、現在は36地区が特色ある連携を続けているそうです。
ホワイトきゃんばすでは、昨年度は3人の卒園児が就学しました。3人とも小学校は別々でしたので、それぞれの小学校で開催される「保幼小連絡協議会」に参加しました。「うちの卒園児が小学校に入学して、楽しく過ごせるようにお願いします」の気持ちを込めて、一人一人の成長の記録を持参し、小学校側の担当教師と引継ぎをしました。
ホワイトきゃんばすは、各学校1人だけでしたので、丁寧な引継ぎができましたが、大きな園では卒園児の数も多く、全員はできません。また、私の認識としては、考えられないことでしたが、保幼小連絡協議会に欠席する幼稚園や保育園もたくさんありました。「卒園時の就学はどうでもいいの?」と呆れます。
保育園、幼稚園から小学校へ。小学校から中学校へ。子どもたちが、新しい環境に立ち向かう、この節目の対応が、とても重要であることは言うまでもありません。横浜市の取り組みでは、小学校側の職員の意識の変化が大きいそうです。小学校教員の1日保育体験というプログラムもあるそうです。
新制度を機に、「どうしたら行政の助成金を多くもらうことができるか?」「こども園になったほうが、儲かるみたい・・・」と、子どもたち不在の経営を行う、社会福祉法人や学校法人には、厳しい目を向けねばなりません。待機児童対策のことばかりを優先させる自治体も同じです。
保育の本質・・・つまりこどもたちの成長につながる、教育や保育をどう進めていくか。そこが一番大事なことです。
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