リーダーの仕事とは?

私が民間企業で働いていたときは、多くの研修に参加する機会がありました。その中で「リーダーシップ研修」は、印象深い研修の一つでした。

 

「リーダーシップ=影響力」というのが、この研修の結論です。それまでは、リーダーとは、「声が大きくて、みんな俺について来い!」的な人物を描いていた私だったのですが、「リーダーとは・・・」という1つの形はない。女性も含め様々なリーダーの形があるが、リーダーとして大切なのは「影響力」を持った人間になること・・・というのが、この研修で学んだ内容です。

 

声の大きさと勢いで生きてきた私に、冷静な分析力が必要だということを学ぶきっかけとなりました。(笑)

 

熊本県山鹿市の堀田教育長が、こんな話をしています。

 

『「ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」という書籍があります。本書が原作のドラマが最近まで放映されており、毎週楽しみにしていました。ドラマの見どころは、主人公が危機に直面した時にナポレオンの格言を引用して乗り切り、必ず事態を好転させていくところでしょう。その格言の中でも「リーダーとは希望を与える者のことだ」という言葉がたびたび用いられています。これは、大変興味深い言葉です。

 

学校でのリーダーは校長です。校長は職員だけでなく、児童・生徒、保護者、地域の方々など全ての人を「学校の希望」に向けた協力者に変えていかなければなりません。「学校の希望」とは、子どもなら「この学校に来れば勉強が分かるようになる」「進路実現に協力してくれる先生がいる」「困ったときに相談に乗ってくれる友達や先生がいる」、保護者にとっては「自分の子どもが毎日生き生きと登校してくれる学校」でしょう。』

と校長のリーダーシップを語ります。

 

それぞれの組織でリーダーをされているあなた・・・もっと掘り下げてば、小さいチームや地域コミュニティなど、様々な関わりの中で、リーダーとしての役割をされている人は多いですね。「希望を与える者」という言葉は、それぞれのやり方は違っても、リーダーに求められる資質と言えるのでしょう。

 

保育園は、子どもたちに希望を与えるとともに、保護者の皆様とも「職場での悩みやストレス」「子育ての悩み」などで、希望が持てるような関わりができるように取り組んでいかなければなりません。

 

たまには、「リーダーとは・・・?」を自分に問いかけることが必要ですね。