校長先生はマネジメントを求められ、教頭先生は高い実務能力を求められます。教員の中で、一番忙しい先生は誰かわかりますか?それは、間違いなく教頭先生です。それは、校長補佐だけでなく、地域や保護者対応、クレーム処理、時には教壇にも立ちます。まさに、「学校業務・・・よろず承ります・・・」が、教頭先生の仕事です。
大阪府堺市が、民間から市立小・中学校の教頭の募集を始めました。来年度から、2人配置の大規模校に最長3年の任期付きで勤務してもらうそうです。給与年収額は700~840万円としています。
堺市は、学校現場の課題が複雑になり、従来の教員では対応するのが難しくなっていると判断し、実務能力の高い民間人を求めるというのが狙いのようです。
文部科学省の調査によると、平成26年4月時点で、教員免許を持っていない民間出身の教頭・副校長は大阪府と福岡市の4人のみだそうです。民間出身の教頭が外部人材のコーディネートや事務処理の効率化などに力を発揮することで、教員が子どもと関わる時間を増やすことにもつながりますね。
民間出身のおやじ園長としては、全国にこの流れが広がっていくことを期待します。現在の問題の一つとして、教員が教頭や校長の昇進試験を受けないことがあります。「生涯一教師」という志の教員は、ごくわずかで、「忙しいのに、給料も安くて割に合わない」と考える教員が多いそうです。
教員一筋○○年という教頭と、まったく畑違いの民間企業出身の教頭がタッグを組むなんて、個人的にはワクワクしますね。お互いの違いを認め、自分が今まで持っていなかったノウハウをお互いで高めていく風土が想像できます。
堺市の取組み・・・注目です。
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