この3月からリクルートが、小・中学生用のオンライン学習サービスをスタートさせました。「勉強サプリ」です。文科省の表彰を受けた教員や全国で評判の高い塾講師らの授業動画を、インターネットの環境があればどこでも月額980円で視聴することができるサービスです。
4年前からある、高校生の受験サプリと違って、小・中学生には受験などの危機感が少なく、受動的に学習する子どもが多い。そこで、子どもたちが勉強に「はまる」さまざまな仕掛けを盛り込んでいる。と開発プロデューサーの中野さんは語ります。
例えば、苦手分野がデータ化されることで、個々の対応を導いていったり、保護者へのメール配信によって、「保護者の子どもへの声がけ」による効果や、保護者支援にまでもつなげていこうと試みています。
現在の多くの子どもたちは、小さい時からゲームの中での環境で育ってきました。ネット配信の勉強法というのは、案外マッチしているのかもしれません。
我が家でも、次女がタブレットに向かって「オッケーGoogle・・・○○について教えて」なんて言っています。私には、思いっきり違和感ですが、時代の変化は、子どもたちの勉強法までも変えているようです。
この「勉強アプリ」は、多くのの自治体でも注目されています。岩手県大槌町では、震災の影響で少なくなった放課後の学習環境確保に勉強サプリを導入。福井県福井市、坂井市でも教育法の研究などを目的に、この秋から活用を始めたそうです。
私が小・中学校の先生なら、この勉強サプリを生徒に活用する前に、自分で見ます。他の先生が行う授業を見られるいい機会となります。いいところを盗んで、自分のできる最高の授業を行うヒントに活用したいですね。
「勉強をする目的は?」の問いには、様々な答えがあります。大人ひとりひとりで答えが違ってくるかもしれません。私も、1つだけの答えには絞れませんが、1つは「集中力」を養うことです。保育園の園児は「遊ぶ」ことが集中力につながります。
この「集中力」を養うトレーニングが、子どもの時にどれだけできたかが、大人になった時に影響します。私たちの世代では、とてもついて行けそうもない「勉強サプリ」も今の子どもたちにとっては、有効な手段ですね。
ちなみに、お試し版を覗いてみました。大丈夫です。私もきちんとついていけます。知らないうちに、楽しんで勉強してしまうプログラムです。
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