ノーベル生理学・医学賞に日本の大村智(さとし)さんが受賞されました。微生物の研究を熱帯病の特効薬の開発につなげ、アフリカや中南米で多くの人々を失明の危機から救い出した功績が認められました。うれしい話題が飛び込んできました・・・
大村さんは、研究者としては、決してエリートコースを進んできたわけではありません。東京都の夜間高校の教師をしていたそうです。仕事と勉強に取り組む生徒たちの姿に「僕も勉強しなくては」と一念発起し、研究者としての道を切り開いたそうです。
「科学者は人のためにならなきゃダメだ。自分でなく、人のためにやることが大事だ。と絶えず考えてきた」と語る大村さん。学生ら若者に「成功した人は失敗を言わないが、私は人より3倍は失敗している。失敗を繰り返して、やりたいことをやりなさい」とエールを送ります。
今年7月、大村さんの80歳の誕生日を祝うパーティーでは、教え子ら約400人が集まったそうです。科学者である前に、人間的に優れた大村さんだからこそ、多くの人が集まったのでしょう。それでも、「私の仕事は微生物の力を借りているだけ・・・」と謙虚な物言いは最後まで変わらない大村さんです。2億人を病魔から守った凄い化学者なのに・・・。
今日は、多くの人が、大村さんのノーベル賞受賞に、日本人として誇りに思ったに違いありません。
そして、今夜には、もうひとつの嬉しいニュースです。ノーベル物理学賞に、ニュートリノの研究をしている梶田さんが受賞されました。日本人科学者の連夜のダブル受賞です。
多くの子どもたちが、この2人の日本人のノーベル賞受賞に影響受けて、未来の研究者や科学者として活躍してもらいたいですね。保育園の子どもたちにも、わかりやすい言葉で説明することにします。(笑)
コメントをお書きください