授業をしない

県内で最も難関だとされる高校に合格したN君。高校入学後も午後5時には帰れる部活動を選び、1年生から大学入試に向けて、週3回予備校に通い続けました。3年後の入試本番。全て不合格・・・卒業後は大手予備校へ。有名な講師の授業を受けたそうです。数多くの参考書も通信添削も試したそうです。半年後、模試を受けると、成績は全く上がっていなかった。


「授業をしない」を看板に掲げる武田塾を全国展開する林尚弘さんは、そんな自分の失敗から学んだことを独自の指導方法としています。


彼の失敗は、予備校での授業で、自分が勉強したつもりになっていたのです。受身の授業によくある、「やってるつもり」「できたつもり」は、私が中学、高校時代でも経験してきました。


武田塾では、塾生は週に1回、講師から1週間分の宿題を出してもらいます。1週間後には、宿題が定着しているかどうかの確認テストがあるそうです。それに、合格しないと次に進めない仕組みです。


たった一人で、参考書を教材に学習を続けることは、「さぼり心」との厳しい戦いとなります。どうしても、人は、「まっ・・・いいか・・・」という気持ちに負けてしまうことが多いですね。私も、今までの人生を通算すると数回どころか、数千回の「まっ・・・いいか・・・」に負けてしまいました。これからの人生での、この記録は更新することは確実です。(笑)


「やるかやらないかはあなた次第です・・・志望校に合格するもしないもあなた次第・・・」こうして、自分が主体となってやっていかなければならない状況が、熟生に強い心を持たせるようです。


こんな武田塾の取り組みは、大学入試のためだけでなく、社会に出てからも役に立ちますね。自分で考えて、自分で行動しないと前に進まないことを塾生は学んでいるのです。