藤原和博(ふじわらかずひろ)さんの最新の本を読みました。今は、教育改革実践家という肩書きで活躍されていますが、彼は、2003年より5年間、東京都杉並区の和田中学校で、義務教育初の民間人校長になった人です。元リクルートで働いていたビジネスマンです。
「よのなか科」という自ら創設した授業を普及させ、また、保育園ホワイトきゃんばすのおやじ園長に、寺子屋の時間「よのなか科幼児版」の授業をさせている人です。
もちろん藤原さんが知らないところで、おやじ園長が勝手にやっていることです。(笑)
この本には、「シミュレーション能力」「コミュニケーション能力」「ロジカルシンキング能力」「プレゼンテーション能力」という言葉が出てきます。私もビジネスマンでしたので、その重要性を十分理解できます。そして、藤原さんは「正解が通用しなくなってしまった今、キミたちは何を、どうやって学ぶべきか。このまま教科書の暗記でいいの?」と若者に問うのです。
新しい時代の新しい教育・・・なんだか、凄いことのように感じますが、よのなかを渡り歩いた、異色の民間人だからこそ、教育学者が考えることよりも、「子どもたちが生きる力」に直結するのです。
では、藤原さんではなく、おやじ園長の言葉で、伝えます。
すべての子どもたちは、無限の可能性を持って生まれてきます。
やがて、小学校・中学校・高校と進んでいくうちに、様々な教育を受けます。
でも、そのほとんどが、1つの決まった「答え」を見つける内容です。
各学期の試験・・受験・・マニュアル・・すべてに決まった「答え」があります。
人生という長いサイクルで考えたとき、「答え」合わせの期間はほんのわずかです。大人になると、様々な困難に出くわし、それを乗り越え、勇気を出して新しいことに チャレンジしなければなりません。そこには決まった「答え」はありません。
『こたえ』を自分で見つけて、前に進まなくてはなりません。
『こたえ』を自分で見つけられる大人になっていけるよう、
私たちは、子どもたちの笑顔の中に、ずっと先の大人になった姿も見つめながらその大きな可能性に、夢と希望をたくします。
これは、このホームページの「ごあいさつ」の内容です。
ホワイトきゃんばすの子どもたちには、「自分で考え、自分で答えを出せる人」になってもらいたいという考えが、根幹になっています。このセリフは、このブログの中でも、何十回と言い続けていますが、これからも、しつこく言い続けます(笑)。
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