父親の働き方
ホワイトきゃんばすの園児の送り迎えでは、毎日何人かのパパがやってきます。先日、見学に来たママが、3組立て続けにパパのお迎えでビックリしていました。
最近のパパ達は、「イクメン」という言葉が、すっかり定着したように、子育ては母親の仕事と考える人は少なくなりました。とても、いい傾向と思いますが、実は、子育てのために離職した男性の数は、毎年右肩上がりで増えているそうです。
つまり、「家事や育児に今以上にかかわりたい」と考える男性は急増しているにもかかわらず、日本の企業風土や制度が追いついていないという実態が浮かび上がります。
2014年では、58%の父親が、育児に積極的に関わりたいと考えているのに、午後9時以降に帰宅する父親は全体の4割にもなるそうです。85%のパパが、子どもとの時間を十分に取れていないと考えているようです。
父親の子育てに詳しい大阪教育大学の小崎教授は「男性の意識の変化に対応しきれない職場が多い。人口減で社会の活力を維持するためには、職場風土の改善や勤務時間の柔軟化など、男性の働き方を見直す必要がある。子どもを産みやすい社会づくりには、男性の『家庭進出』が欠かせない」と言います。
私が前に勤めていた会社は、女性が働きやすい制度が進んでいる企業で、男性の育児休暇制度も、すでに10年以上も前に行われていました。しかし、当時の男性の意識が制度に追いついておらず、最初は誰も活用しなかった記憶があります。仕方なく、人事担当の若きパパが、率先して育児休暇を所得し、社内アピールをしたこともありました。
今は、時代も変わり、制度よりも意識が進んでいるのが実態ですね。
この4月に施行された、新子ども子育て支援制度では、主語がママという内容がどうしても中心となります。しかし、夫の家事、育児時間が長いと第2子が生まれやすくなるという調査結果もあります。
パパ達の意識改革と日本の社会の制度改革や、特に職場の古い世代の上司達の意識改革が必要であることは明白です。あと具体的な方法論が必要ですね。
保育園のパパ達には、個別対応ができますので、今まで以上に子育てに引き込めるかどうかは、私たち職員の腕の見せどころでもあります。そして、何より、一番効果があるのが妻の操縦術です(笑)・・・。夫のプライドを上手に立てて、おだてて操縦して下さい。
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