給食の始まり・・・

給食やおやつの時間は、子どもたちにとっては保育園生活の楽しみの一つです。「今日の給食はなに?」「今日のおやつは?」の質問も毎日のことです(笑)


ホワイトきゃんばすは、ファームの収穫が給食やおやつになったり、バイキング給食やデザートバイキングをそれぞれ年に2回ずつ行っていますが、その他の月に、何か楽しい給食イベントができないものかと考えていました。


そこで、来月は、給食の先生が企画したイベントを9月17日に行います。今回は、「給食の始まり・・・」ということで、戦後、小中学校の給食が広がった始まりのメニューを現代風にアレンジして提供します。ポイントは、園児にこの給食の意味を分かってもらうことです。詳細は、給食の先生に委ねてますので、私もとても楽しみにしています。


今年度は、11月にバイキング給食、2月にデザートバイキングが予定されてますので、今後は、10月、12月、1月、3月に楽しい給食イベントを行います。


日本の給食の起源は、明治22年に今の山形県鶴岡市の私立忠愛小学校で、おにぎり、焼き魚、漬け物といった昼食を貧困児童に与えたのが日本で初めての給食と言われています。鶴岡市では12月に給食記念日として、当時の給食を食べるそうです。鶴岡市はあのクラゲの水族館で有名な加茂水族館があるところです。


今の給食に近い形は、戦後、昭和22年のアメリカの「ララ物資」が始まりと言われ、ユニセフも脱脂粉乳を提供する「ユニセフ給食」を支援し、いよいよ昭和29年に学校給食法が施行されます。


戦後しばらくは、1日に一度の給食で栄養を補うという、栄養補給が目的の給食でした。そして、日本が豊かになるにつれ、教育、食育という目的に変わってきました。もちろん、栄養バランスについては、さらに進んでいます。保育園ママの一人は、小学校給食の献立を作る栄養士です。野菜など健康バランスにいい食材が必ずしも子どもたちが大好物とは限りませんので、なかなか難しいお仕事ですね。


さて、大阪の堺市は、来年度二学期以降、中学校の給食が選択制になります。給食を食べるか持参するお弁当を食べるかの選択です。生徒は「昼食は好きなものを食べたい」の意見が多いものの、保護者にとっては、「給食がいいに決まってるでしょ。お弁当作るのは大変!」といったところでしょう。


給食の選択制も時代の流れなのかもしれませんが、「同じ釜の飯を食う」ことは、子どもたちにとってとても大切なことだと思う、おやじ園長です。