文部科学省によると、小中高校で指導する内容を定めた学校指導要領には、宿題についての規定はなく、夏休みにどういう宿題を出すかは各学校に任せられいます。宿題を成績に反映させるかどうかも「各学校の判断による」とのことだそうです。
埼玉大学教育学部付属小学校では、今から30年前に、夏休みの宿題の内容を設定しないようになったそうです。夏休み直前に保護者会を開き、「親子で話し合い、子どもが主体的に取り組めるように考えてください」と呼びかけるだけです。
この小学校では、6年生にもなると、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)を見学して、宇宙についての壁新聞を作る」「埼玉スタジアムの芝生について実施調査をする」「保育園を見学して、幼児の行動を観察し、冊子にする」「世界中で愛されている絵本を調査し、世界地図にまとめる」「算数ドリルの全ページをやり遂げる」「油絵にチェレンジする」
こんなすごい内容の宿題にも取り組んでいます。
校長は、「『しなければいけない』ではなく、『何をしたいか』を考え、形にするのが重要」と強調します。
「主体的に」という言葉は、言うのは簡単ですが、正直大人でも、どこまでできているか・・・?ですね。小学生が、「主体的に」取り組むには、子どもが興味を持つきっかけを上手に親だったり、まわりの大人が導き出す必要があります。
そこが簡単にはいかないのが、現実かもしれません。上手にできないなら、どこの学校でも行っている「○○しなさい」という与えられた宿題があったほうが、親としては安心なのかもしれませんね。
親はつい「宿題は?」「まだ終わらせてないのか・・・」「早くやりなさい!」「宿題もしないで遊んでばかり・・・」といった言葉を我が子に浴びせていますね(笑)
この夏、小中学生を持つ保護者は、「本来の宿題はどうあるべきか・・・子どもが主体的に宿題に取り組めるようになるには、どんなアプローチがいいか・・・」と冷静に考える必要があるのかもしれません。
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