「ナポレオンの村」という番組が放映されています。一人の公務員が、廃村寸前の限界集落をその村のすばらしい産業や農作物で蘇らせるというストーリーです。村民にとっては、過去からある当たり前のものに、どれだけの付加価値があるのかは考えることすらしないのでしょうが、その村を知らない第三者だからこそ、すばらしい発見ができるのでしょう。
今の時代に一番スカットするストーリーですので、予想通り高視聴率だそうです。この番組の原作は、「ローマ法王に米を食べさせた男」です。石川県羽咋市のスーパー公務員高野さんの実話です。
「役人は、人の役に立つから役人と言うのです・・・」という高野さんのセリフがとても印象にの残りますね。
地方創世のあり方としては、「ナポレオンの村」のようなその土地の産物を付加価値としてアピールする方法の他に、山村留学を積極的に導入する方法があります。
四国の高知県大川村は、かつての主要産業であった銅山の閉山により、人口が大幅に減少しました。現在は416人。ピーク時の10分の1だそうです。
「村を地図から消したくないし、小さいからだめだと言われたくない」と将来の大川村を背負って立つ人を育てる必要があると、子どもたちの教育に力を入れました。その一つが、「ふるさと留学(山村留学)制度」だそうです。
制度を利用し、全国から子どもたちがやってくるようになりました。留学生には、村の素晴らしさを知ってほしいと、ふるさと教育に力を入れ、留学生が村を好きになって巣立っていくとともに、村の子どもたちも自分の住む場所がすてきだと、強く思えるようになったそうです。
今まで193人を受け入れた山村留学・・・世話になった地域で働きたいと、村に移住する元留学生も出てきたそうです。
本年度の児童・生徒は34人。うち13人が山村留学生です。若者の人口が少しづつでも増えてきているそうです。子どもたちを教育をすることは、数十年先にはなりますが、必ずその村の未来につながることは間違いありませんね。
こんな地方のあり方はとても素敵です。知恵を出せば、まだまだ蘇る地方はたくさんあるのかもしれません。頑張って欲しいですね。
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