中2の男子生徒の自殺

1週間前に、岩手県で、中学2年の男子生徒が、電車に飛び込んで自殺したという、痛ましい出来事がありました。


生徒は、生活記録ノートに「もうげんかいです」「部活中にいじめられました」「クラスでいじめがまたいやになってきました」などの記述があったが、学校の対応の不備と伝えられています。


父親が、テレビで「学校は何もしてくれなかった」といった内容のコメントが何度も報道されました。


いじめ問題が報道されるたびに、私は、PTA会長時代のいじめ問題の出来事を思い出します。当時の校長先生は、「この学校にはいじめがある」という認識で対応をしました。そして、当事者へのいじめはなくなりました。しかし、たいがい「当校にいじめがあったかどうか、現在確認中です」という校長や教頭のコメントの方が多いですね。


小学生、中学生を子どもに持つ皆様・・・学校の先生にどこまで期待できますか?


私の考えは、先生としての知識があり、授業を進める力はあるでしょう。しかし、何か問題が起きた時の解決能力は、一般企業で働くサラリーマンやキャリアウーマンにかなわないことが多いです。それは、先生が悪いのではありません。組織力で人材を育てる企業に比べると、先生の仕事は一匹狼的な仕事だと言えます。


よって、自分の子どもの担任が、どれだけの問題解決能力があるかどうか、授業参観や学校公開日などで、それを確認するのも親の仕事です。もちろん、授業も問題解決能力もともに優れた先生は多くいます。私もそんな先生たちをたくさん知っています。しかし、すべての先生ではありませんね。


いじめが起きた時に、子どもたちは、大人に直接相談しようとはしません。親にもほとんど言わないことが多いです。しかし、どこかでメッセージを発しています。そのメッセージを大人が気がついて、行動することが出来るかどうかが、子どもの命を救う道でもあります。


今回のメッセージは、生活記録ノートにあったのですが、担任は、自分一人で解決できないなら、職員会議などで、学校中に情報を公開し、問題提議できていたなら、自殺は起きていなかったかもしれません。学校は、そのための組織でありチームでもあるのですから。


保育園での子どもたちの間では、いじめとはいいませんが、いじわるな行為は多々あります。ただし、小中学校と違って、先生に見られているので、すぐに、先生の指導が入ります。「やめなさい」ではなく、「今○○ちゃんがやった事と同じことをされたら、どんな気持ちになる?考えてごらん・・・」という、考えさせるアプローチです。


もちろん、いじわるをした園児だけでなく、周りの園児にも「やってはいけないこと」を教えることが大切です。