秋田県北部の大館市。その北側に位置する釈迦内(しゃかない)地区には、夏になるとヒマワリの花が咲き誇ります。
市立釈迦内小学校の児童と地域住民が協力して育てるこのヒマワリは、地域の活性化に大きな役割を果たしているそうです。平成22年度の4年生が、総合的な活動の時間で、地域と関係が深いヒマワリを栽培し、収穫した種から油を生産する活動を実施し、これが、協力した地域の人を刺激し「釈迦内サンフラワープロジェクト」が誕生しました。
釈迦内小学校の三浦校長は、「活動の理念を『未来を担う子どもたちのために』と位置付けたことで、大人の主体的にまちづくりに関わる意識が高まった」と語ります。
「ひまわりの活動」では、ヒマワリの栽培、種の収穫、その種を搾った「ひまわり油」の製造・販売を、釈迦内小を核に児童と地域の人たちが協働して行う。油の収益は、児童の体験活動充実のために使う。また、小学生が地区内全戸を訪問して種を配り、各家庭で栽培してもらう「一戸一ひまわり運動」も実施しているそうです。
昭和30年代・・・映画「3丁目の夕日」の時代は、子どもの成長には、地域の協力や見守りがあたり前にある世の中でした。同じように、秋田県の釈迦内地区では、「ひまわり」を通じて、子どもと大人、地域住民同士の顔の見える関係が作られています。
こんな素敵な取り組みで、地方創世が進めばいいですね。ホワイトきゃんばすの寺子屋「よのなか科」風に分析すれば・・・釈迦内小学校の児童は、ヒマワリを使った6次産業化(1次=ひまわりを育てる生産・2次=ひまわり油の加工・3次=ひまわり油の販売の1次2次3次の合計で6次)を学んでいます。
どうしたら、大輪のヒマワリを咲かせることができるか・・・
どうしたら、おいしいひまわり油をつくることができるか・・・
どうしたら、ひまわり油を高い値段で売ることができるか・・・
子どもたちは「自分で考える」ことが、たくさんありますね。
「子どもを中心とした活性化活動は地域の活力を高め、住民に希望を与える。学校も地域の一員であり、50年後の地域を一緒に考えることが大切だと思う」と三浦校長は語ります。まさに、その通りですね。
ホワイトきゃんばすは、地域を巻き込んだ活動は、まだまだこれからです。できるところから進めていきたいですね。
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