集中力は5分?!

保育園の「寺子屋」は、あまり長く時間を取ると、子どもたちの集中力が続かないので、各先生は、20分以内を心がけています。


子どもたちは、勉強(新たに学ぶこと)が大好きですし、お手伝いをして認められることで、ぐんぐん伸びていくのですが、集中力には限界があり、やる気をなくすとまったく聞く耳を持たないというマイナス要素も持ち合わせています。


「ユニット授業」というユニークな方法で、公立小学校の教員を務める先生がいます。ブッチャー先生こと杉渕先生は、「今はテレビ番組もゲームもCMも、すべて短いコーナーの積み重ねで出来ている。その中で生まれ育ってきた現代の子どもたちにとってスピードは、好奇心を刺激する大事な要素。短くて速いから集中できるのです」といいます。


授業内容は、5~10分単位で、教科も題材もコロコロとかわっていくそうで、子どもたちは必死でそのスピードについていくうちに、勉強に夢中になっているという仕掛けだそうです。


ブッチャー先生の言葉を借りると・・・「勉強が嫌いと言う子の多くは、実は、親に怒られるのが嫌なだけなんです。せっかく勉強しても『字が汚い』『点数が低い』と注意されてばかりでは、やる気が出るはずもない。その後は、我慢して勉強しても頭に入らず、点数は上がらず、また叱られる。負のループで失敗体験ばかりが積み重なってしまう。恋愛や夫婦関係と同じで、正論を振りかざすだけではダメなんです」


「たくさん注意したいことがあっても、頭に入るのは1回に1つだけ。大人もそうですよね。それに、口で注意するだけだと、子どもはただの意地悪だと受け取って、聞く耳を持たなくなる。字をていねいに書いて欲しければ、後ろから鉛筆を持って書き方を教えてあげるなど、一緒にやることが大事です」


「つまらないものを自分で面白くしていく能力は、これからの時代に必要な力です。人でも仕事でも自分の価値観に合わないからと避けずに、ハードルを低くして楽しんでいく。勉強を通して、その方法を身につけていってほしいのです」


保育園の子どもたちに当てはめると、色々な手法が考えられますが、子どもたち、誰もが持っている、100%純粋な「やる気」を引き出すことを私自身楽しんでやっていきたいですね。