はい。年齢を重ねるとかなり高い確率で、胃の中に生息するピロリ菌です。
ピロリ菌の発見は、まだ30年少し前のことです。お医者さんに言わせれば、世紀の大発見だそうで、医学会の常識は、胃の中は胃液に含まれる塩酸で守られているので、そこに菌は生息できないとされていました。
しかし、1983年にオーストラリアのロビン・ウォレンさんとバリー・マーシャルさんにより発見されたピロリ菌は、ある酵素を出し、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、アンモニアを発生させ、胃酸を中和することによって、胃の中に生息できるそうです。
世紀の大発見というのは、この発見をした二人は、ノーベル賞を受賞しました。
このピロリ菌の感染によって、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍のみならず、胃がんの発生につながると報告されています。がんの原因は様々ありますが、ピロリ菌は、細菌の中でがんの原因といわれる唯一の病原体だそうです。
こうして、ピロリ菌の正体を暴くと、最近になってようやく逮捕された悪の黒幕といったところでしょうか・・・(笑)
さて、ピロリ菌のうんちくが長くなりましたが、実は昨年、私の胃の中にピロリ菌が生息していることが判明しました。一度目の除菌に失敗・・・そして、今回、薬を強力にして二度目の除菌を行いました。7日間、朝晩とピロリ菌をやっつける薬を飲み続けます。副作用で、腹痛や嘔吐を伴うことがあるそうですが、大丈夫でした。
結果は・・・私の胃の中のピロリ菌は、ゼロになりました。「再発の可能性も5%程度でしょう」という、お医者さんの力強い言葉です。
保育園の職員は、6月7月と健康診断を全員受けます。しかし、「健康診断なんて受けたことがない・・・死ぬときは必ずくるし・・・」なんて、自慢げに語る人もまだいるようです。今の時代では、カッコ悪いセリフですね。自分ひとりだけの問題ではないことを考えると、定期的な体のメンテナンスは、必要不可欠と思う今日このごろです。(笑)
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