一匹狼の人生・・・憧れますね。かっこいい男の生き方を象徴する言葉かもしれませんが、実際、人は一人では生きていけませんし、多くの支えや助けがあって、人生を過ごすものです。
あの江夏豊さんが、「善と悪 江夏豊ラストメッセージ」を出版したので、久々に彼の姿を見る機会ができました。
阪神タイガースでの剛速球投手時代ではなく、私が知る江夏豊さんは、リリーフ投手を日本プロ野球会に定着させた投手です。阪神タイガースから南海ホークスにトレードになる時、あの野村克也監督から、「プロ野球に革命をおこさないか」と口説かれ、リリーフ投手、江夏豊が誕生しました。
1979年の日本シリーズで、広島カープの江夏豊が、近鉄バッファローズを相手に、3勝3敗で迎えたシリーズ最終戦、1点リードでの9回最後のマウンドは、「江夏の21級」という言葉で、今でも伝説となっていますね。当時、中学生だった私ですが、今でも
スクイズを外した外角高めの投球など鮮明に覚えています。
西武ライオンズを自由契約になった後、1985年には、大リーグに挑戦。結局夢はかなわず、まさに死に場所を求めるように海を渡った男の「最期」だったと記憶しています。
江夏豊さんのような生き方を、一匹狼の人生と言うのかもしれません。しかし、彼には、衣笠祥雄さんという親友があり、覚醒剤所持の容疑で逮捕され、社会復帰した後に、再犯を犯さなかったのは、多くのファンがあってのことです。
江夏豊さんは、今になって「人はな、決してひとりでは生きられへん」と言います。
まったく、その通りですね。たまには、自分を支えてくれた多くの人達に感謝の気持ちを持たないといけませんね。
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