三権分立

先日のおやじ旅で、新潟県柏崎の日本海を車窓から眺めていると、突然、柏崎刈羽原発が現れました。ここは、2007年7月に発生した新潟中越沖地震によって大きな被害を受けて、現在は停止中です。

 

昨日、福井県高浜原発について「再稼働を認めず」という福井地裁の仮処分の判決がありました。司法が、原発を禁止する決定は、今回が初めてでしたので、大きな注目を集めています。この決定は、すぐに効力を持つのだそうです。

 

私はこのニュースを聞いて、「三権分立」という言葉が思い浮かびました。確か、中学の社会科の時間で教えてもらったことは、「権力の濫用を防止し、国民の政治的自由を保持するため、国家権力を、立法(国会)・司法(裁判)・行政(内閣)の三権に分け、それぞれ独立した期間にゆだねるようにする制度」といったところでしょうか。

 

当時、中学生だった私は、漠然と理解しただけで、あまり深く考えていませんでした。

 

今の中学生に「三権分立」を教えるのに、今回の福井高浜原発の判決は、とてもわかりやすい具体例となりますね。内閣(与党)主導で、原発再稼働へ着々と進んでいく日本ですが、この判決は、三権のうちの「司法」が、行政の行き過ぎに待ったをかけたという図式です。私の感覚では、待ったというよりも「司法の怒り」と感じました。

 

先生たちには、今回の具体的事例を上手に授業に取り組んでもらいたいなぁ~と、思う次第です。

 

「そんなことは、当たり前にやっている!」と言われそうですが(笑)・・・今回の判決は、三権分立という言葉、考えさせられるきっかけになりましたね。