昨日のベンチャー企業のブログにつながる内容ですが、大阪府和泉市立幸小学校では、9年前から毎年5年生の総合的な学習の時間で、起業家教育に取り組んでいるそうです。
具体的には、子どもたちが商品を企画し、「商品評価会」でプレゼンテーションを行い、勝ち残ったものを実際に販売するまで行っています。売上金の活用も含め、何事も話し合って決め、失敗や挫折を繰り返し、何度も力を合わせて苦難を乗り越えた子どもたちです。
学習活動を通じて、自尊感情や自己肯定感が高まっているとのことです。小学校5年生で、こんな経験ができるなんて、とてもうらやましいですね。
さまざまな課題を抱える子どもたちに対し、「実社会で通用する『生きる力』としての学力を身につけさせたい」という学校の思いから始まったそうで、目指すは、職業選択力だけでなく、どのような人生が幸福で自分らしく働けるかという人生観の育成だそうです。そのために、具体的な体験活動ができる起業家教育に着目したのです。
この取り組みの凄いところは、クラスで扱う商品が決まると、次は資金調達まであります。学校に予算はありません(笑)。一口500円の保護者からの出資金を預かる際には、自分たちの熱い思いや真剣さを伝えて資金を得るようにしているそうです。
そして、クラスを「会社」のように見立て、商品を作る「製作部」、ポスターなどで周知を図る「宣伝部」などの担当部署を組織し、得意なことを生かせる部署に子どもたち一人一人を配属し、完売を目指してクラスが一丸となって取り組んでいるようです。
まさに、大人顔負けですね。保育園の寺子屋の取り組みにも、幼児版を取り入れたいですね。
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