母親の悩みやモヤモヤした気持ちをリアルに表現した作品が発表され、共感を呼んでいます。描かれているのは、理想の母親像や、子どもと2人きりの疎外感、夫婦の役割の固定化などへの本音と疑問です。
「ママだって人間」は、漫画家の田房(たぶさ)永子さんが、自らの体験を描いた内容です。
まずは、つわりのエピソードから・・・田房さんが高校生の時、妊娠中の先生が「つわりは母性で乗り越えられるのよ」と言った。しかし、妊娠中の田房さんは「母性」がわからずモヤモヤする。
出産後は1人で「おむつにおっぱい」の繰り返し。夫の協力はあったが、気持ちが通じず会話は減ってしまう。
最終話は、育児を語る男性たちが「男には全然なつかないな」「母乳が出ないってのはつらいよな」「子どもが起きちゃうから、会いたいのに帰れないんだよ」には、「さっさと帰って奥さんと交代してあげてよ」と田房さんは語ります。
彼らの話す妻は、子育てが大好きで「母性」が絶えず湧き出しているような女・・・実際は、「ママだって人間」ですね。
この本を読んだパパは、「自分の中にあった母性への妄想が崩れた」「男として読んでおいて良かった」と話します。
ママたちの孤独な子育ての原因や壁は、様々な要因がありますが、「夫」に起因することが一番多いのが実態のようです。私も、無神経な言葉を奥様にかけていたことでしょう。今になって反省しても遅いですが、育児真っ最中のパパなら間に合いますね。
ホワイトきゃんばすには、夜中の2時に泣き止まないベビーを抱っこして、散歩に連れて行くパパもいますし、お仕事が休みでも、子どもを保育園に預けて、気持ちをリフレッシュするママもいます。
一般的な保育園では「何でお仕事が休みなのに、保育園に預けるの!」でしょうが、ここでは、先生たちはみな子育て経験者です。「自分の一人の時間を作ることも子育てには必要よ・・・」と言います。
よのなかの「母性」への誤解が、少しずつなくなっていきますように!
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